超小型衛星と新しいリモートセンシングセンサの研究(電気電子工学系 宮村典秀)

超小型衛星と新しいリモートセンシングセンサの研究

整理番号:2016-046

研究者名: 宮村 典秀(Norihide Miyamura)
所  属: 理工学部 総合理工学科 電気電子工学系 教授
専門分野: 航空宇宙工学
キーワード: 光学系,人工衛星,リモートセンシング

研究概要

 近年、大学やベンチャー企業による超小型衛星開発が活発に行われています。特に低コスト化と短期間での開発が可能であるため、開発グループの得意技術の宇宙実証や、新しいビジネスの開拓に積極的に利用されています。さらに、2014年度よりJAXAによる有償打上げ機会の提供が始まり、宇宙がより身近になりました。
 当研究室では、教員がこれまでに携わった人工衛星開発の経験を活かし、超小型衛星及び宇宙光学系の研究開発に取り組んでいます。特に、超小型衛星のフォーメーションフライトを利用した大口径宇宙望遠鏡の研究(FFSAT)、ピエゾアクチュエータやデフォーマブルミラーを用いて宇宙で光学性能を補正するアクティブ光学系・補償光学系の研究を進めています。これらの技術は宇宙利用に限らず、地上の様々な分野にも応用可能です。

希望する連携内容(共同研究、試作品作りなど)と相談に対応できる技術分野

 人工衛星は、制御系(ホイール,各種センサ)、電源(リチウムイオン電池,太陽電池)、光学系(望遠鏡、レンズ、MEMSデフォーマブルミラー、CMOSセンサ)、構造系(構造設計、製作)、推進系(イオンエンジン)、電子機器(回路設計、基板設計、製作)など様々な技術で成り立っています。
小型衛星のシステム開発からコンポーネント開発までご相談ください。

特記事項

●代表論文:
1) Norihide MIYAMURA, Nobutada SAKO, “Wavefront Correction Using Deformable Mirror for Extended Scene: Experimental Result,” Trans. JSASS Aerospace Tech. Japan, Vol.16, No. 1, pp. 47-52 (2018)
2)宮村典秀, 鈴本遼, 五十里哲, 川端洋輔, 船曳敦漠, 松下周平, 中須賀真一, “超小型衛星のフォーメーションフライトによる合成開口望遠鏡の光学特性,” 第63回宇宙科学技術連合講演会, JSASS-2019-4204, (2019)