音楽と流体工学のハイブリッド(情報学科 横山真男)

音楽と流体工学のハイブリッド

整理番号:2016-096


横山先生-顔写真

研究者名: 横山 真男(Masao Yokoyama)
所  属: 情報学部 情報学科 教授
専門分野:音楽情報、数値流体シミュレーション
キーワード: 楽器音響、自動作曲、数値流体工学、粒子法、ヒューマンインタフェース

研究概要

流れと音の可視化に関する研究をしています

横山先生-図1◆ 数値流体シミュレーション

 スプラッシュなど自由表面をもつ流れの解析に優位な粒子法(MPS法)でさまざまな流体現象の解析をしています。最近はスパコンを用いた大規模並列計算で流れの可視化を検討しており、物体の親水性や疎水性を考慮した水しぶきの研究は対象範囲が広く、船や車、水着、建物などのボディまわりの流れ解析から、河川の洪水の土砂災害シミュレーション、魚や水生生物の運動といった生物、消化器官や血流といった生体分野、さらにはハンバーガーのソースの垂れ具合、醤油刺しや鍋の口の液だれといった食品・食器・容器まで、幅広い応用が考えられます。

◆ 音楽情報、楽器音響

 音楽の情報科学的側面からの分析や楽器の音色の音響解析などを行っています。ポップスのヒット曲の構造分析、ヴァイオリンやチェロといった楽器の音色の音響分析、プロ演奏家のビブラートの分析、数理モデルを用いた自動作曲などが対象です。今後は、演奏を録音し楽器の調整・調律と音色の特性を比較検討、ヴァイオリン弓の操作性、演奏技術習得のための支援ソフトウェア、特にビブラートに関する支援ソフトウェアの開発などを予定しています。

応用例・用途

  • 体の実験分析
  • 楽器音響の分析
  • シミュレーションによる解析
  • 演奏技術習得ソフトウェアの開発

研究設備

  • 流体の実験分析
  • シミュレーション
  • シミュレーション解析
  • 楽器音響の分析