建築学系の学生協業による挑戦的なワークショップ
~用意された答えのない問題へ取り組む力の育成~
整理番号:2016-087
研究者名: 齊藤 哲也(Tetsuya Saito)
所 属: 建築学部 建築学科 教授
専門分野:建築意匠・歴史、都市デザイン
キーワード:歴史的建造物・産業土木遺産の再生活用、地域活性化、まちのデザイン
研究概要
明星大学理工学部総合理工学科建築学系では、発案・設計から材料加工、組み立てまで、1年生から3年生までの協同作業で、毎年実施しているセルフビルド・ワークショップがある。明星大学建築学科の初代卒業生から続けている挑戦的なワークショップであり、近年の例を紹介する。
- 2015年度:ネトロンという雨樋の枯れ葉詰まり防止素材を活用した建築空間の構築に挑戦。互いに寄り添って力を分散するらせん状の構築物(写真左)。
- 2013年度:ダンボールという身近な素材を活用した建築空間の構築に挑戦。正八面体を作製し、種々の組合せにより、様々に変化させた建築形態(写真中央)。
- 2010年度:構造用合板を用いた3次元曲面による建築構造体に挑戦。曲げ合板を一定の曲率で貼り合わせた異なる3つの集成材パーツによる立体作品(写真右)。
応用例・用途
- 発案から設計、加工、組み立てまでの一連の作業手掛けることで、机上学習とは異なる洞察力や決断力など、予め用意された答えのない問題へ取り組む力を身に付けさせることができる。