新型堆肥化システムの開発
~エアブローアーと衝撃付加による効率的な堆肥化~
整理番号:2016-058
研究者名: 吉澤 秀二(Shuji Yoshizawa)
所 属: 理工学部 総合理工学科 環境科学系 教授
専門分野:環境影響評価、機能物質化学、環境材料学
研究者HP: http://www.hino.meisei-u.ac.jp/es/staff/eco-material/
キーワード: ブローアーエアレーション、衝撃付加、好気性発酵、堆肥化、食品残渣、生ゴミ
研究概要
食品リサイクル法の施行により、食品の製造過程で廃棄される食品残差や家庭から出る生ゴミなどの有機系廃棄物の発生抑制と減量化、再利用が進められている(図1)。
従来のブロアーのみによる連続的なエアレーションを改良し、間歇的なコンプレッサーによる高圧空気の注入による衝撃の付加で、エアレーションの流れを変化させて好気性発酵を促進させる低価格堆肥化システムを開発した(図2)注)。この方法により、堆肥製造において定期的な切り返しが不要になる。
有機系廃棄物を破砕脱水し、微生物を添加して一次発酵を行った後、本堆肥化システムにより二次発酵を行う。或いは、フレコンバックにて二次発酵を行い、本堆肥化システムを使用して三次発酵を行う。
注) :本堆肥化システムの開発は、楽しい株式会社及び株式会社AZテックとの共同研究によって成されたものである
応用例・用途
- 従来法を改良した低価格堆肥化システムを採用することにより、食品残差や生ゴミなどの有機系廃棄物を容易に短時間で再利用することが可能となる。
- 特許出願中(特開2015-29955)「好気性菌と酸素を用いた有機系処理物発酵装置」
研究設備
- 堆肥化発酵機、RQフレックス反射式光度計、吸光光度計