次世代に残すべき農地の多面的機能の評価〜生物多様性保全機能を指標として〜(環境科学系 柳川 亜紀)

次世代に残すべき農地の多面的機能の評価
〜生物多様性保全機能を指標として〜

整理番号:2019-008


研究者名: 柳川 亜紀(Aki Yanagawa)
所  属: 理工学部 総合理工学科 環境科学系 准教授
専門分野: 景観生態学、土壌水文学、緑地学
キーワード:農地の多面的機能、食料生産機能、生物多様性保全機能、ランドスケープ

 研究概要

 農地は食料生産の役割だけでなく、生物多様性の保全、良好な景観の形成等、様々な役割を担っています。農業・農地がこのような多面的機能を十分に発揮できるような施策、取組を通じて、その持続的利用に努めていくことが重要です。しかしながら、食料生産に特化した近代農業において多面的機能を発揮することは難しく、圃場整備した農地での絶滅危惧種の減少が確認されており、食料生産機能と生物多様性保全機能の維持とはトレードオフの関係にあると指摘されています。
 本研究室では、農地の多面的機能の解析と評価に取り組んでいます。食料生産機能だけでなく、生物多様性機能も兼ね備えた、将来にわたり保全すべき相当規模の農地とはどのようなものなのか、保全も含めた農地利用を提示していきます。

▸関東地方の水田の圃場整備率が低いため、水田農地では食料生産機能が低く、生物多様性保全機能が高くなったと考えられた。
▸畑地農地が食料生産機能と生物多様性保全機能を両立している割合が最も高いのは、生産機能の低い水田の占有面積が低く、かつ畑や樹園地も有しているためであると考えられた。

応用例・用途

  土地利用に関する計画の策定等
  ■都市農地保全

備考

 (参考資料)農業生産性と生物多様性とを両立するする農地の抽出,
  柳川亜季,鵜澤悟,第66回日本生態学会大会要旨,神戸,2019年3月