清掃工場から発生する溶融スラグの地盤材料としての評価
整理番号:2016-080
研究者名: 矢島 寿一(Juichi Yajima)
所 属: 建築学部 建築学科 教授
専門分野:地盤工学、環境地盤工学
キーワード:建設残土、有効利用、物理試験、力学試験
研究概要
清掃工場から発生する溶融スラグの有効利用方法としては、コンクリートの細骨材として利用する方法が最も多い。しかし、溶融スラグを地盤材料(特に埋戻し材)として利用するには、溶融スラグの物性値、力学的特性を明確にすることが必要である。そこで、溶融スラグの物性値、力学的特性を明確にし、地盤材料としての評価を行った。
概要
溶融スラグと建設現場から発生する建設残土の混合比率を種々変化させた地盤材料に対して、締固め試験、CBR試験、透水試験を行った結果を図-1〜3に示す。このように、溶融スラグと建設残土を混合した地盤材料は力学的にみても良好な強度を有しており、また透水性も高いことから埋戻し材として有望な材料であると評価できる。(採用実績:地方公共事業工事の埋戻し材(建設残土80:20溶融スラグ))
応用例・用途
- 建設現場での地盤問題、建設工事で発生する残土の処分・有効利用等
研究設備
地盤材料を評価するための試験機
- 三軸圧縮試験機
- 動的三軸圧縮試験機
- 一軸圧縮試験機
- 一面せん断試験機
- 定ひずみ圧密試験機
- 圧密試験機
- 各種物性試験機等