リハビリテーション運動の達成度をフィードバックする
アートプログラム・デバイスの開発
整理番号:2018-002
研究者名: 吉岡 聖美(Kiyomi Yoshioka)
所 属: デザイン学部 デザイン学科 教授
専門分野:デザイン学、感性情報学、生活科学
キーワード: 感性デザイン、医療、福祉デザイン、ワークショップ実践・評価
研究概要
単純繰り返し動作の訓練を長期間継続するリハビリテーションでは,患者のモチベーション維持が課題となる。「Active Artリハビリテーションプログラム」では,リハビリテーション動作とインタラクティブな画像の変化を組み合わせて,リハビリテーション動作の質や運動量における達成度を画像(作品)の完成度(出来栄え)としてフィードバックする(特許取得済)。下記1~3のプログラムについて,リハビリテーション動作に対して意欲的に取り組むことができる心理的効果を基礎実験において評価,確認済みである。また,回復期リハビリテーション病院においてプログラムを用いた臨床試験を実施し,心理的・身体機能的評価を確認している。
- 立ち座りやスクワットの動きに連動してVRヘッドマウントディスプレイの画像を変化させて,運動量における達成度をフィードバックするプログラム(図1)
- 上肢の屈曲伸展の動き(サンディング動作)に連動してテーブルに投影するアート画像を変化させて,動作の質や運動量における達成度をフィードバックするプログラム(図2)
- エアポンプを握ったりタッチパネルを触ったりする把握と触知の動作によって画像を変化させるプログラム (図3)
応用例・用途
- 脳卒中による片麻痺もしくは骨折によってリハビリテーションが必要な患者のリハビリテーション(図1,2,3)
- 高齢者の介護予防のためのロコモーショントレーニング(図1)
- 小児の入院患者を対象とする体力維持とリハビリテーション(図3)
- 体力アップのためのフィットネス(図1)
特記事項
- 上記1~3(図1~3)は,リハビリテーション支援装置として特許取得済
- ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド2017出展
https://www.youtube.com/watch?v=YiA4rdKhcME&t=28s