生体信号(脈波、呼吸、体動、いびき)計測技術の開発(情報学科 中村哲夫)

生体信号(脈波、呼吸、体動、いびき)計測技術の開発

整理番号:2017-002


研究者名: 中村 哲夫(Tetsuo Nakamura)
所  属: 情報学部 情報学科 特任教授
専門分野:生体信号検出
キーワード: 生体計測、生態情報、入眠予兆、睡眠深度

 研究概要

21世紀以降、社会基盤はハードウェアからソフトウェアへ、科学技術の重心は物理科学から生命科学へとパラダイムシフトを加速させています。
本研究室では便利さの追求から安心・安全へと転換する社会基盤に呼応して、脈波信号や呼吸信号などヒトの生体情報を、体を拘束することなく安定計測できる技術を開発しています。
本技術を要素技術として応用製品の開発に役立つことを目標に取り組んでいます。

1. 生体情報分析・解析技術の概要

これまで圧力センサ(ECM:Electric Condenser Microphone)を応用した脈波・呼吸・体動計測技術を確立して、車載用の居眠り防止装置や介護用の見守りシステムなどに応用されてきました。
車載用の生体計測では路面の凹凸や加減速に伴うノイズをいかに除去するかが開発の中心課題となりました。
介護用システムでは、生体情報とヒトの睡眠深度との間に密接な関係があることを利用して、就寝者が目覚めをいち早く予測するシステムなどに応用されてきました。

現在は、脈波波形よりもさらに多くの生体情報を有する心電波形計測を着衣の上から計測できる技術を開発しています。近年、携帯端末がウェアラブル端末へと小型化を加速させるように、生体計測技術もウェアラブル化が期待されています。

 

 

 

図1  車載生体情報計測システム

図2 ウェアラブル心電波形計測装置の開発

応用例・用途

  • 生体情報計測技術を応用した製品開発のお役に立てることを期待しています。