ラオスの教育援助活動の一環として~ラオスの土と木でつくる快適小学校校舎~(建築学系 加藤隆久)

Print Friendly, PDF & Email

ラオスの教育援助活動の一環として
~ラオスの土と木でつくる快適小学校校舎~

整理番号:2016-091


研究者名: 加藤 隆久(Kato Takahisa)
所  属: 理工学部 総合理工学科 建築学系 教授
専門分野:建築設計、建築計画、都市計画
キーワード:環境建築、自然通風・自然採光、現地の材料

研究概要

ラオスの小学校の建設がある程度進み、中学校の校舎建設に2012年から取り掛かることになりました。中学校は小学校に比べ、一教室当たりの面積が33%大きい上に、物価が上昇傾向にあるため、建設費を抑制する必要がありました。そこで、規模を大きくしながら建設費は抑えることを与件として設計することにしました。ここでは、小学校との違いを中心に中学校校舎建設活動の一部を紹介します。

■中学校設計の基本方針は以下の2つです。

  • 方針‐1:小学校の設計コンセプトを踏襲(図1)
  • 方針‐2:建設費の低減のため、主要材料①セメント、②木材、③ソイルブロックの使用総量減少

■中学校設計に当たり、小学校設計からの主な変更点

  • 基礎:「布基礎」から「ベタ基礎」に変更(図3)
  • 架構:屋根架構の方向を90度変更し、3本の三角形トラス梁を教室両側の柱と柱の間に架設
  • ブロック壁:屋根勾配を1:1.5から1:3に緩やかにしてブロック壁の高さを低下(図5)

図1 自然通風と自然採光を取り入れた設計

図2 完成中学校風景

図3 床スラブで建物の荷重を支える

図4 トラス梁の変更

5 屋根勾配を緩やかにしてブロック壁の高さ低下

5 屋根勾配を緩やかにしてブロック壁の高さ低下

応用例・用途

  • 中学校の設計では、以下の専門家の協力を得ることができました。野室丈明(加藤隆久都市建築事務所)  森雅、岡本治子(宇建築事務所 共同主催)
    北村春幸(東京理科大学 建築学科 教授)  塚本良道(東京理科大学 土木学科 教授)
    腰原幹雄(東京大学 生産技術研究所 教授)