ラオスの教育援助活動の一環として~ラオスの土と木でつくる快適小学校校舎~(建築学系 加藤隆久)

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ラオスの教育援助活動の一環として

~ラオスの土と木でつくる快適小学校校舎~

整理番号:2016-090


研究者名: 加藤 隆久(Kato Takahisa)
所  属: 理工学部 総合理工学科 建築学系 教授
専門分野:建築設計、建築計画、都市計画

キーワード:環境建築、自然通風・自然採光、現地の材料

研究概要

急成長を遂げる東南アジアの中でも未だ最貧国に留まるラオス(人口630万人)に対して、1995年からボランティア建築家としてNGOの小学校建設計画に参画し、現地の気候風土と建設事情に適した設計を行い、現場監理、検査、メンテナンスに当たってきました。その結果、2015年までに36校が完成し、約7,000人の子供たちが常時学んでいます。

■電気のない村での建設を前提とした基本方針は以下の通りです。

①自然採光、自然通風の確保と方位への配慮(図1)⇒気持ちよく学べる教室

②現地材料の使用⇒適正な工費と地元還元の実現

③十分な耐久性と建設・補修性⇒村人の労働参加

■具体的な設計内容は以下の通りです。

  • 現地の土を主材料とするソイルブロックを使用する
  • 現地の木で作るシンプルな骨組みトラス構造を採用する
  • 高窓を設けて自然採光と自然換気を実現する
  • 東西軸に配置することで教室内を常に日陰とし、常緑高木による地面温度低下を図る

図1 日陰を作り、自然通風と自然採光を取り入れる

図2 植樹4年後の小学校風景

図3 教室断面パース

応用例・用途

  • 学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた業績に対して贈られる「日本建築学会賞(業績)」を2010年に受賞しました。また、同年にラオス人民民主共和国友好勲章を授与されました。ラオス教育省内では、通称「KATO Project」として周知されています。